銃乱射事件及び爆弾テロ事件に関する注意喚起 [アフリカ]
どうもです。
また雪になりそうですね。大使館からテロに関するメールが来ていましたので掲載します。ではまた。
平成28年 1月19日
在南アフリカ日本国大使館
銃乱射事件及び爆弾テロ事件に関する注意喚起
世界各地でイスラム国によるテロの脅威が高まりつつあるなか,今月14日,インドネシアの首都ジャカルタで爆弾テロが発生したほか,アフリカ諸国においてもブルキナファソの首都ワガドゥグで15日夜,外国人や国連の関係者が多く利用するホテルが武装集団に襲撃される事件が発生しました。また,隣国マリではパリ同時多発テロの1週間後に,首都バマコに所在するホテルで過激派組織による襲撃事件が発生し,多くの宿泊客が死傷する事件が発生しました。
かかる情勢を踏まえ,外出時における身辺警戒及び安全対策並びに,万一,上記のような事件に遭遇した場合の注意事項について以下のとおり共有しますので,国内のみならず海外へ出張(旅行)される際には危機意識を保つよう心懸けてください。
なお、本メールは、南ア国内及び近隣諸国において具体的なテロの脅威が認められることを意味数ものではありませんのでお間違いのないようにお願いします。また、以下の注意喚起につきましては、ジャカルタにおけるテロ事件を受けて、特にアジア諸国に在留する邦人の方々に向けて発出されたものです。
1 銃乱射事件や爆弾テロ事件
【傾向】
最小の労力で最大の被害(殺傷)を企図するため、人通りが多く容易
に襲撃しやすい場所と時間帯をねらう。
【ターゲットになり易い場所】
・ 構造的に人通りが多い施設 → 駅、空港、バスターミナルなどの交通施設
・ 人が多数集まる施設/場所 → 大規模商業施設、観光地、寺院/礼拝所、競技場等
・ 人が長時間滞留する場所 → 上記場所の他、劇場/映画館、飲食店等
【発生時間帯】
・ 平日であれば朝夕のラッシュ時、休日であれば日中から夕方にかけての時間帯。
・ 各種イベント(スポーツ、演奏会、講演会等)の開催時間帯及びその前後。
・ その他、定期的に行われるイベント等の開催時(宗教施設における礼拝等)。
2 銃乱射(Active Shooter)事件の特徴
・ 殺傷力の高い自動小銃(ロシア製AK-47、米国製M-16等。射程数百m)を使用。
・ 事前警告なしの乱射で始まる場合があり、直前に察知することが困難である。
・ 大量殺戮が目的のため、弾薬が尽きるまで犠牲者を探しながら乱射することが多い。
・ 警察等による制圧には時間がかかる上、犯人の無力化(射殺を含む)を優先するため、負傷しても長時間放置されることが多い。
3 爆弾テロ事件の特徴
・ 不特定多数の死傷者発生を企図して雑踏・繁華街に仕掛けることが多い。
・ ナイトクラブや列車内等の密閉空間では少量の爆弾でも大きな殺傷効果をもたらす。
・ 最初に小規模な爆発で治安機関要員を誘引し、二回目以降に大規模な爆発を起こして被害の拡大を図るケースも散見される。
(注)爆発直前に少量の煙を発生させ、人々の注目を集めた上で起爆した例もある。
・ 爆発そのものによる被害の他、パニックに陥った避難者による将棋倒しによる圧死などの二次災害(雑踏事故)が発生しやすい。
4 基本的な注意事項〜「危険予測」、「事前回避」、「常時警戒」
・ 「いつ発生してもおかしくない」という危機意識を保持する。
→ 各種ニュース、口コミ情報、現場の雰囲気に敏感になる。
・ 渋滞・混雑を避け、常に非常口の場所を確認する習慣づけをする。
→ 人混みを避けることにより,群衆パニックに巻き込まれるリスクも軽減される。
・ 万一事件に遭遇しても被害を局限化し、速やかに避難できる服装を着用する。
→ ノースリーブシャツ、半ズボン、サンダル履きはリスクが高い。
・ その場の雰囲気にそぐわない人物、異常に周辺を警戒する様子を見せる人物を見かけたら近づかない。
→ 危険には近づかない、「変だ、妙だ」という雰囲気や気配に注意する。
・ レストラン等へ入る際は、オープンスペースや出入口間際、ガラス戸等の近くを避け、厨房に近い場所や柱近くの席を選ぶ。
・ 不審物件を見かけたら速やかに現場を離れ(直撃を避ける)、できるだけ現場から遠ざかる(爆風、破片を避ける)。
5 銃乱射事件に関する注意事項
・ 「Youtube」等であらかじめ銃器の発砲音を知っておく。
→ 小銃の発射音とピストルの発射音は全く異なる、連続した破裂音は危険のサイン。
(注)検索サイトで「youtube, Ak-47, M-16」と入力して検索をかけますと、それぞれの小銃の特徴を比較紹介する映像が複数表示されますのでご参照ください。
・ 発砲音が聞こえたら直ちにその場に伏せる。
→ 立ったままでは標的になる。伏せてから音源(襲撃者の位置)を探す。
→ 不用意に動くと狙い撃ちされるので、犯人の注目を引かないようにする。
・ 銃乱射事件への対応はまず「逃げる」
→ 犯人に遭遇する可能性が低い、犯人から距離(数百m)がある場合は直ちに避難する。
・ 避難する時間がない場合は「隠れる」
→ 犯人が容易に入ってこないように出入口を出来るだけふさぐ。
→ 電気を消し、カーテンを引いて内部に人がいることが分からないようにする。
→ 携帯電話はマナーモードにする。
6 爆弾テロ事件に関する注意事項
・ 爆発音が聞こえたら直ちにその場に伏せる。出来れば爆発現場から反対側に伏せる。
→ 可能な限り爆風・破片を避ける。鞄等があればそれで頭部を保護する。
・ 動けるようなら直ちに爆発現場から離れる。
→ 複数の爆発物が仕掛けられている可能性に注意する。
・ 群衆パニックに巻き込まれない。将棋倒しに注意する。
→ 特に各種催事会場(映画館・劇場・コンサートホールやナイトクラブなどの閉鎖空間)からの脱出時には注意する。
・ 万一、閉じ込められた場合は,
(1)鼻と口を覆い粉じんを吸い込まないようする。
(2)携帯電話があれば、助けを求めるメッセージを送信し、その後は定期的に生存を伝えるメールを一定間隔で発信する。電池残量が不安なら必要時以外電源を切る。
(3)救助を呼ぶ場合は、人工的な音を一定の間隔で出すこと(声を出すのは体力を消耗するので物を叩いて生存を知らせる。)。
(了)
また雪になりそうですね。大使館からテロに関するメールが来ていましたので掲載します。ではまた。
平成28年 1月19日
在南アフリカ日本国大使館
銃乱射事件及び爆弾テロ事件に関する注意喚起
世界各地でイスラム国によるテロの脅威が高まりつつあるなか,今月14日,インドネシアの首都ジャカルタで爆弾テロが発生したほか,アフリカ諸国においてもブルキナファソの首都ワガドゥグで15日夜,外国人や国連の関係者が多く利用するホテルが武装集団に襲撃される事件が発生しました。また,隣国マリではパリ同時多発テロの1週間後に,首都バマコに所在するホテルで過激派組織による襲撃事件が発生し,多くの宿泊客が死傷する事件が発生しました。
かかる情勢を踏まえ,外出時における身辺警戒及び安全対策並びに,万一,上記のような事件に遭遇した場合の注意事項について以下のとおり共有しますので,国内のみならず海外へ出張(旅行)される際には危機意識を保つよう心懸けてください。
なお、本メールは、南ア国内及び近隣諸国において具体的なテロの脅威が認められることを意味数ものではありませんのでお間違いのないようにお願いします。また、以下の注意喚起につきましては、ジャカルタにおけるテロ事件を受けて、特にアジア諸国に在留する邦人の方々に向けて発出されたものです。
1 銃乱射事件や爆弾テロ事件
【傾向】
最小の労力で最大の被害(殺傷)を企図するため、人通りが多く容易
に襲撃しやすい場所と時間帯をねらう。
【ターゲットになり易い場所】
・ 構造的に人通りが多い施設 → 駅、空港、バスターミナルなどの交通施設
・ 人が多数集まる施設/場所 → 大規模商業施設、観光地、寺院/礼拝所、競技場等
・ 人が長時間滞留する場所 → 上記場所の他、劇場/映画館、飲食店等
【発生時間帯】
・ 平日であれば朝夕のラッシュ時、休日であれば日中から夕方にかけての時間帯。
・ 各種イベント(スポーツ、演奏会、講演会等)の開催時間帯及びその前後。
・ その他、定期的に行われるイベント等の開催時(宗教施設における礼拝等)。
2 銃乱射(Active Shooter)事件の特徴
・ 殺傷力の高い自動小銃(ロシア製AK-47、米国製M-16等。射程数百m)を使用。
・ 事前警告なしの乱射で始まる場合があり、直前に察知することが困難である。
・ 大量殺戮が目的のため、弾薬が尽きるまで犠牲者を探しながら乱射することが多い。
・ 警察等による制圧には時間がかかる上、犯人の無力化(射殺を含む)を優先するため、負傷しても長時間放置されることが多い。
3 爆弾テロ事件の特徴
・ 不特定多数の死傷者発生を企図して雑踏・繁華街に仕掛けることが多い。
・ ナイトクラブや列車内等の密閉空間では少量の爆弾でも大きな殺傷効果をもたらす。
・ 最初に小規模な爆発で治安機関要員を誘引し、二回目以降に大規模な爆発を起こして被害の拡大を図るケースも散見される。
(注)爆発直前に少量の煙を発生させ、人々の注目を集めた上で起爆した例もある。
・ 爆発そのものによる被害の他、パニックに陥った避難者による将棋倒しによる圧死などの二次災害(雑踏事故)が発生しやすい。
4 基本的な注意事項〜「危険予測」、「事前回避」、「常時警戒」
・ 「いつ発生してもおかしくない」という危機意識を保持する。
→ 各種ニュース、口コミ情報、現場の雰囲気に敏感になる。
・ 渋滞・混雑を避け、常に非常口の場所を確認する習慣づけをする。
→ 人混みを避けることにより,群衆パニックに巻き込まれるリスクも軽減される。
・ 万一事件に遭遇しても被害を局限化し、速やかに避難できる服装を着用する。
→ ノースリーブシャツ、半ズボン、サンダル履きはリスクが高い。
・ その場の雰囲気にそぐわない人物、異常に周辺を警戒する様子を見せる人物を見かけたら近づかない。
→ 危険には近づかない、「変だ、妙だ」という雰囲気や気配に注意する。
・ レストラン等へ入る際は、オープンスペースや出入口間際、ガラス戸等の近くを避け、厨房に近い場所や柱近くの席を選ぶ。
・ 不審物件を見かけたら速やかに現場を離れ(直撃を避ける)、できるだけ現場から遠ざかる(爆風、破片を避ける)。
5 銃乱射事件に関する注意事項
・ 「Youtube」等であらかじめ銃器の発砲音を知っておく。
→ 小銃の発射音とピストルの発射音は全く異なる、連続した破裂音は危険のサイン。
(注)検索サイトで「youtube, Ak-47, M-16」と入力して検索をかけますと、それぞれの小銃の特徴を比較紹介する映像が複数表示されますのでご参照ください。
・ 発砲音が聞こえたら直ちにその場に伏せる。
→ 立ったままでは標的になる。伏せてから音源(襲撃者の位置)を探す。
→ 不用意に動くと狙い撃ちされるので、犯人の注目を引かないようにする。
・ 銃乱射事件への対応はまず「逃げる」
→ 犯人に遭遇する可能性が低い、犯人から距離(数百m)がある場合は直ちに避難する。
・ 避難する時間がない場合は「隠れる」
→ 犯人が容易に入ってこないように出入口を出来るだけふさぐ。
→ 電気を消し、カーテンを引いて内部に人がいることが分からないようにする。
→ 携帯電話はマナーモードにする。
6 爆弾テロ事件に関する注意事項
・ 爆発音が聞こえたら直ちにその場に伏せる。出来れば爆発現場から反対側に伏せる。
→ 可能な限り爆風・破片を避ける。鞄等があればそれで頭部を保護する。
・ 動けるようなら直ちに爆発現場から離れる。
→ 複数の爆発物が仕掛けられている可能性に注意する。
・ 群衆パニックに巻き込まれない。将棋倒しに注意する。
→ 特に各種催事会場(映画館・劇場・コンサートホールやナイトクラブなどの閉鎖空間)からの脱出時には注意する。
・ 万一、閉じ込められた場合は,
(1)鼻と口を覆い粉じんを吸い込まないようする。
(2)携帯電話があれば、助けを求めるメッセージを送信し、その後は定期的に生存を伝えるメールを一定間隔で発信する。電池残量が不安なら必要時以外電源を切る。
(3)救助を呼ぶ場合は、人工的な音を一定の間隔で出すこと(声を出すのは体力を消耗するので物を叩いて生存を知らせる。)。
(了)
2016-01-22 23:40
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