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[在南アフリカ共和国大使館]一部アフリカ諸国での黄熱予防接種証明書をめぐる注意 [アフリカ]

またまたさぼりネタです。

イエローカードは比較的簡単に日本でも取得できます。

それにしても、次から次へと悪いことを考えるものですね。

ではまた。 

平成23年より南アフリカ当局は黄熱病汚染地域からの入国時におけるイエローカード不所持への規制を強化しました(当館ホームページ及び外務省海外安全ホームページ掲載の「渡航情報(感染症スポット情報)南アフリカ:黄熱予防接種証明書の携行について」をご参照下さい。)。これに伴いアフリカ諸国の一部の空港において、南アフリカ行航空便に搭乗する乗客(外国人・自国民)に対してイエローカードを強引に取得させようとする不当なビジネスが横行していることが明らかなっています。すなわち、南アフリカ行便搭乗客の中にイエローカード不所持者がいる場合、空港係員が搭乗を拒否するとともにイエローカードの購入を勧めるという手口であり、セネガル、ギニア、コートジボワール、ナイジェリアでこのような事案が報告されています。なお、南アフリカ当局は、本年3月、入国時に偽造イエローカードを提示したナイジェリア人125名を国外退去させています。

対策としては、仮に黄熱病汚染国への入国が単なる乗継ぎであっても必ずイエローカードを携行することが重要です。最悪のケースは、係員に言われるがままに空港内で内容不明の注射を打たれてしまうことですが、これは危険なので当該航空便に乗れなくなったとしても絶対に回避するようお勧めします。

 本件に関する最近の邦人の被害例を以下のとおりご紹介します。同邦人は、ダカール(セネガル)のサンゴール空港で乗継ぎヨハネスブルグに向かう旅程であったので、イエローカード所持は不要と軽く考えていましたが、同空港にはトランジット・エリアはなく、全ての乗継ぎ客は一旦入国した上で、あらためて出国手続きが必要なことを、到着して初めて知ったそうです。

1.セネガルの首都ダカールのサンゴール空港において、南アフリカ航空のチェックインカウンターに入る前、パスポートをチェックする空港職員(航空会社職員)より、パスポート及びイエローカードの提示を求められたが、同カードを保持していなかったため、同職員より、最近南アフリカでは法律が変わり、イエローカードを所持していなければ入国を拒否されることとなったため、サンゴール空港で南アフリカ行便(注:南アフリカ航空)に搭乗させることはできない旨言われた。

2.チェックイン・カウンターに進む乗客がいなくなったころ、同職員より、5,000CFAフラン(10米ドル)を払えば、搭乗するための特別の手続きが行えると言われた。

3.その後客引きがどこからともなく現れ、自分が手続きを行う場所に連れて行くと言い誘導された。時間が迫っており早く対処する必要があったため、客引きの後について行くと、いくつか警官のいるチェックポイントを通ったが、「vaccination」と客引きが言うと、何事もなく通してくれた。

4.薄暗い部屋で制服を着た空港職員がおり、客引きがセネガル語で説明をすると帳簿を開き、挟んであったイエローカードを取り出した。名前を聞かれ、名前とパスポート番号、及び嘘のワクチン接種日を記入した。記入後同職員に5,000CFAフランを渡すと、同職員はキャビネットの引き出しを開け、アルコール、脱脂綿、薬らしきものを取り出した。同邦人がそれを打つのかと尋ねるとそうであると答えたので、ワクチンを打つ必要はないと回答した。同職員と客引きは、必要ないならそれでいいが、何か聞かれたらオフィスでワクチンを受けたと言うように述べた。

5.イエローカード(偽物)を受け取り、空港チェックイン・カウンターで再度空港職員にパスポートとともに同イエローカードを見せると、職員は搭乗を認めた。その時点で客引きから高額のチップを要求された。(注:空港職員、客引き、警官、両替所、入管も承知している不当なビジネスになっていると認識された。)

平成24年6月6日

在南アフリカ共和国大使館

consul@embjapan.org.za
http://www.za.emb-japan.go.jp
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