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南ア救助チームの活躍 [地震]

南アの救助チーム(Rescue SA)が現在日本で被災者のサポートに行っています。
その様子が以下北川さん(書記官)から大使、公使宛のメールで確認できます。
本当にありがたいです。

ではまた。

件名 : 南ア救助チーム

小澤大使、坂本公使

今回のチーム訪日に際しては、私の同行を認めていただきありがとうございました。また、最後までチームの活動に同行させていただけることになり、改めて感謝申し上げます。森本さんも私もすっかりチームに溶け込み、強い信頼感の下で彼らの活動がすすんでいます。

南アのチーム入りが他のチームの「撤退」と重なる中、現実的には人命救助よりも遺体捜索となることにも一切不満をもらさず、助け合いの精神をもって活動に従事している南ア側の姿勢は、宮城県警側でも評判になっているそうです(南ア担当警察リエゾン談)。彼らの士気は依然として高く、県警側がそれに圧倒されているぐらいです。また、夜中に到着したトルコ部隊に「お湯いりませんか」と提供したり、損壊した建物への立ち入りを懇願する被災者家族が安全に出入りできるよう措置を講ずるなどし、野営地、そして、被災地においても彼らの献身的な姿勢が評価・感謝されています。想像を絶する津波に恐怖を抱く間もなく飲み込まれ命を落としてしまった同胞の方々のことを考えるだけでも感情的になってしまう中、誰に言われるまでもなく行われている彼らのこうした自発的行為に、私は毎日涙ぐんでばかりいます。ですががんばっています。親族の遺体しか見たことのない私ですが、彼らの活動が少しでも円滑にすすむよう、遺体発見現場にも立ち会い、県警・南アチーム連携による遺体搬送にもがんばって通訳などの対応を行っています。(既に3遺体の発見・搬送に立ち会いました。)

活動地域は、2日目から、最も被害の大きい名取市(仙台市の隣)の「ゆりあげ」という地区での活動を続けています(当初石巻という話でしたが、到着後に変更となりました。)壊滅的被害地区で、残念ながら生存者は期待できない状況ですが、少しでも多くの遺体を家族に戻す、という思いで、彼らは懸命に捜索活動を行っています。

活動は金曜日まで行います。同日は捜索活動及び撤収作業を手分けして行いつつ県警や名取市への挨拶回りを行い、土曜日に陸路で成田に戻り在京大がお疲れさん会を開いてくれるそうです。日曜日午前中は東京見
物し、同日午後に日本発、月曜日午後2時に南ア着(現在は、プレトリアのウォータークルーフ空軍基地着を追求中)となるようフライト調整が開始されました。責任者のIan Sherから「お前は我々と一緒に南アに戻るべき、チームの一員なのだから」と言われており、私もチャーター機で戻ります。活動の詳細については、帰任後詳細にご報告申し上げますが、取り急ぎ、御礼と近況報告まで。

とにかく寒く、一杯のコーヒーがじーんと身にしみます。

北川

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